9月は防災月間です。地震や台風などの自然災害は、私たちの生活に突然の影響を与えることがあります。そんな非常時に欠かせないものの一つが「電池」です。普段はあまり意識しない存在ですが、停電や断水といったライフラインが止まったとき、電池があるかないかで安心感は大きく変わります。今回は、家庭でできる電池の備え方についてご紹介いたします。
非常時に電池が必要になるシーン
非常時には、意外と多くの場面で電池が必要になります。
- 懐中電灯やランタン:停電時に必須。家族の人数分は備えておくのがおすすめです。
- 携帯ラジオ:正確な情報を得るために欠かせません。
- 携帯電話の充電器:乾電池式のモバイル充電器があると安心です。
- 小型家電や医療機器:血圧計や体温計などのほか、一部の自動点火式タイプのカセットコンロ※などにも電池が使用されています。
(※一般的なカセットコンロは電池を使用しません。)
停電が長引くと、普段何気なく使っている機器が電池に依存していることに気付かされます。
家庭で備えておきたい電池の種類と数
備蓄する電池は、使用頻度の高い 単1・単2・単3形 を中心に考えましょう。特に単3形は幅広い機器で使えるため、余裕をもって用意しておくと安心です。
また、体温計や時計などには ボタン電池 が必要になる場合もあります。普段から使用している機器の電池を確認して、種類ごとに揃えておくとよいでしょう。
備える数は「家族の人数分の懐中電灯が使える量+予備」が目安です。さらに、日常的に使いながら買い足していく ローリングストック の方法を取り入れると、無駄なく新しい電池を備蓄できます。
保管のポイント
せっかく備蓄しても、保管方法を間違えると液漏れや劣化につながります。
- 直射日光や高温多湿を避け、涼しい場所で保管する
- 開封済みの電池はパッケージに戻すか、プラス極とマイナス極が触れ合わないようにする
- 長期保存が必要な場合は、リチウム一次電池(一次電池=充電できない電池)が適しています
また、定期的に在庫をチェックして、期限切れの電池は早めに入れ替える習慣をつけましょう。
もしもの時に役立つ豆知識
- 電池が弱っていて点灯しにくい懐中電灯は、電池の向きを入れ替えると一時的に明かりが戻る場合があります。ただし、あくまで応急的な対応です。
- 変換アダプター を使えば、単3電池で単1や単2の代用ができます。
- モバイルバッテリーと併用すれば、スマートフォンの充電対策としてより安心です。
小さな工夫でも、非常時の不便さを大きく減らすことができます。
まとめ
電池は普段は意識しにくいものですが、非常時には「なくては困るもの」の代表格です。種類や数を把握して備蓄し、正しく保管しておくことが、いざというときの安心につながります。
この防災月間をきっかけに、ご家庭の電池の在庫をぜひ見直してみてはいかがでしょうか。