デジタル化・効率化への取組!自動検査装置導入についてのインタビュー!

第一金属工業では電子帳票システムに続き自動検査装置の導入を行いました。

そこで、導入のきっかけや今後のデジタル化への取組目標などを統括本部長へインタビューさせて頂きました!

 

自動検査装置導入のきっかけ

以前は不良品の可能性がある製品を検査する場合、目視での全数検査を行っていました。この作業はかなりの人的能力がかかるので、機械でやりたいという思いはずっとありましたが「なかなか難しいんだよね」で終わってしまっていました。

しかし、社長に初めて検査の作業を見ていただいたときに、検査機の開発を行いたいということを伝えたところ「やりましょうよ」と言って頂き、今回のプロジェクトが動き出しました。

 

自動検査装置とは?

自動検査装置は様々な方向から写真を撮り、AIによる画像解析を使用して円筒缶に不具合が無いか検査します。

製品を機械に入れると自動的に一列に並べられ、色々な方向から写真を撮ることによって不具合がないかを検査します。現在の機械は単三・単四程度のサイズを想定しており、第一金属工業で製作している円筒缶の約80%が検査可能になります。

今回、自動検査装置導入のためにサランラップの芯の検査機械を作っている会社に協力して頂きました。他社と違うアイデアを持っており、機械の大きさが小さく済むことや、開口部付近も検査できること、こちらの要求値が上がっていってもある程度叶えて頂けたことが協力をお願いする決め手となりました。

 

自動検査装置導入によるメリット

今までの全数検査は目視で行うため、全部署から人員を出して検査を行っていました。しかし、この検査機を使用して自動化することによって、検査にかけていた時間を違うところに振り分けたり、本来の仕事に適正に時間を使うことが出来るようになりました。

また、この検査機は外部よりアクセスができるため、データの吸い上げやトラブル対応が会社にいなくても行うことができます。

 

今後のデジタル化推進について

今後の展開としては大きく分けて3つ考えています。

まずは、将来的にプレス機から直接検査機に繋げて出荷する体制づくりを行いたいです。これによってお客様への不良製品の流出をゼロに抑えたいと考えています。ただし、そのためにはどれくらい生産数を増やすことができ、利益が出るのかをしっかりと提示しなければなりません。

また、どのプレス機から不良が出ているかをグラフとして見える化していきたいと考えています。見える化することによって、不良が起きやすいプレス機への対策に注力することも出来ます。

そして、以前導入した帳票システムと連動してプラットフォームを作っていきたいと考えています。帳票システムの中には、製造日報も入力することが出来るようにし、計画数に対しての出来高をデジタルサイネージでリアルタイムに工場に共有していくことの検討中です。検査もデータをグラフ化してデジタルサイネージで共有したいですね。

 

デジタル化推進後の最終目標

最終的には材料情報からプレス情報、そして検査情報まですべての生産情報を、製品が入っているケースにQRコードをつけて登録できるようにしたいです。

また、プレス課が金型を交換した際に品質保証部に検査依頼が飛んで、検査が終了したらプレス課に報告があがるような双方向性の情報共有をタブレットを使用しながら出来るようにしていきたいですね。

 

デジタル化への挑戦とみんなの協力

第一金属工業でデジタル化のパッケージが出来たら、グループ会社の大洋産業での全自動検査とかにも繋げていきたいですね。

第一金属工業では「やってみよう」をキーワードに効率化へのアイデアを社員から毎月出してもらっています。そういった環境の中からこのようなデジタル化に向かって様々な取り組みが行えています。

今後も積極的に日々の業務改善に向けて取り組んでいきます。

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