電池の正しい取り扱い方を解説(一次電池と二次電池)

皆さんの周りにたくさんある電池ですが、皆さん電池の取扱い方や処理の仕方など正しくご存知ですか?

身近に存在する電池ですが、使用方法や取り扱い方法を間違えると思わぬ事故につながる場合もあります。そこでこの記事では、知っているようで知らない電池の安全な使い方をわかりやすく解説致します。

 

電池の正しい取り扱い方

電池は大きく2種類に分かれており、使い切りタイプの一次電池と電気を何度も貯めたり取り出したりできる二次電池があります。この2種類の正しい電池の取扱い方をいくつかご紹介致します。

 

一次電池

1.乳幼児・ペットの側に放置しない

使用機器及び電池は乳幼児やペット・動物などの側に放置しないようにしましょう。

電池は小さくて口に入れやすい大きさで誤って子供が飲み込む恐れがあるので、小さい子供の手の届かない場所に保管してください。また、子供が機器から電池を取り出し、飲み込む恐れもあるので、電池交換の際は十分に注意し必ず保護者の方が行ってください。

万一、飲み込んだ場合は、食道につまらなければ、ほとんどの場合何事もなく便に出ますが、 1ヵ所に長時間とどまると放電が起こり、食道や胃の粘膜を腐食します。また電池が胃の中で壊れるとアルカリの強い電解液がもれ出し、胃に穿孔をおこす危険もあるので、飲み込んでしまった場合はすぐに医師に相談してください。

 

2.皮膚や衣服についた場合はきれいな水で洗い流してください

電池から漏れた液が皮膚や衣服についた場合、皮ふに障害を起こすおそれがあるので、
きれいな水で洗い流してください。

万一、目に入った時はすぐに多量のきれいな水で洗い流して、医師の診察を受けてください。

 

3.使用後は必ず電源を切ってください

液漏れの原因の多くは電源の切り忘れなので、使用後は必ず電源を切ってください。長時間使用しない場合は、電池を機器から取り出してください。電源を切っていても、
電気が少しずつ流れて、液漏れの原因になります。

※電池を取り出すと、データや設定がリセットされる商品もあります。各商品の取扱説明書をお読みください。

 

4.取り換える際は必ず全ての電池を交換してくだい

電池を取替える際は、新しい電池と古い電池は混ぜずに必ず全ての電池を新しいものに交換してください。電池を2個以上使用する場合、同じ電池の種類を使用してください。銘柄や種類の違う電池を使用すると、それぞれの電池の性能が違うため、液もれや破裂の原因につながります。

電池の表面に傷があるものなど不具合のある電池は使用せず、使用推奨期限にも注意して使用しましょう。

 

二次電池

一次電池に記載した1~3は二次電池も同様になりますので、取扱いには注意しましょう。

 

1.過充電しない

リチウムイオン電池を充電しっぱなしにすることは良くありません。 過充電の状態がバッテリーに負荷を与え、寿命を縮めてしまいます。

 

2.液漏れ・異臭がする場合は火気より遠ざけましょう

液漏れや異臭がする時には、直ちに火気より遠ざけてください。漏れた電解液に引火し、破裂、発火する原因になります。

 

3.充電式電池は正しい方法で専用の充電器を使用して充電してください

充電式電池は正しい方法で専用の充電器を使用して充電してください。充電器や機器に接続する際にうまく繋がらない時は、無理に接続はしないでください。また、長時間使用しない場合は、機器の漏れ電流により過放電する可能性があるので、機器から外し湿気の少ないところに保管するか、取り外せない場合は完全に電源を切りましょう。

電池の処理の仕方

捨て方として共通することは、すべての+極とー極をセロハンテープやビニールテープ等で電流が流れない絶縁状態にすることが大切です。

コイン形リチウム一次電池はほぼ全面が金属なので、他の金属や電池に触れてしまうと、ショートを起こし、発熱・発火・破裂などの事故を起こす恐れがあります。必ず絶縁処理をしましょう。

電池の種類によって自治体で回収せず、家電量販店などのリサイクルボックスや引取を推奨する場合もあります。電池には多くの種類がありますが、それぞれ処分方法が異なります。上記の内容の他に、必ず自治体の情報を確認して種類ごとに適切な方法で廃棄するようにしましょう。

 

電池にまつわるトラブル

トラブルの現象のほとんどが、電池の内部から電解液が漏れ出す液漏れです。機器別だと、ライトや時計など電池を使い切ったあとにそのまま長期間放置してしまいがちな
機器にトラブルが多い傾向にあります。

主なトラブルの原因として「過放電」が多くを占めています。

「過放電」とは、電池の容量が0%になっても、さらにエネルギーを取り出そうと放電してしまう状態のことで、液もれの原因にもなります。液漏れを起こしてしまうと機器自体の破損にもつながるので注意が必要です。

 

まとめ

必ず電池は、商品パッケージや取扱説明書に記載されている種類・サイズ・使用方法でご利用ください。間違えた取扱い方をしてしまうと、発熱・発煙・発火の恐れがありとても危険です。

電池を処分する時は、まずは必ず自治体の破棄方法を確認してみましょう。

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